Python 基礎6 モジュールの活用
いよいよプログラミングらしくなってきました。
今回は、モジュール化のお話です。
コードの整備性
プログラムの大事な点の一つは、コードの整備性が良い、ということがあげられます。
たとえ自分しか見ないであろうコードでも、整備性をよくすることは重要なことなのです。
なぜなら、一月後の自分はほぼ他人です。コーディングの時には、忘れるはずがない・・と思うほど考え抜いたコードでもしばらくすると、暗号の塊と化します。
ましてや他人にとっては、整備性の悪いコードを読まされることはもはや拷問に近いのです。
整備性をよくするためには、関数を利用して見やすくする、コメントを丁寧に入れておく、などが考えられますが、モジュールを作るということも整備性をよくするために有効かつ重要です。
モジュールの作成
モジュールとは何でしょうか?
モジュールとは、プログラムを機能ごとに違うファイルに格納して、必要に応じて呼び出して使う・・・という方式を指します。
では具体的な方法についてみていきましょう。
例えば次のようなコードがあったとします。
#————————————–
def keisan(a,b,c):
kekka = a * b * c
return kekka
a = int(input(‘a–>’))
b = int(input(‘b–>’))
c = int(input(‘c–>’))
kotae = keisan(a, b, c)
print(kotae)
#————————————–
このコードをモジュール化してみましょう。
ファイル名 keisan.py
#————————————–
def keisan_cmd(a,b,c):
____kekka = a * b * c
____return kekka
#————————————–
として保存します。
Amazonインポート方法1
また、 sample.py として
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from keisan import keisan_cmd #keisan.pyをインポートし、keisan_cmd関数を使う
a = int(input(‘a–>’))
b = int(input(‘b–>’))
c = int(input(‘c–>’))
kotae = keisan_cmd(a, b, c) #keisan関数を使用する
print(kotae)
#————————————–
とします。
インポート方法2
あるいは次のようにします。
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import keisan #keisan.pyをインポートする
a = int(input(‘a–>’))
b = int(input(‘b–>’))
c = int(input(‘c–>’))
kotae = keisan.keisan_cmd(a, b, c) #keisan関数を使用する
print(kotae)
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keisan.keisan_cmd() として、どのファイルから持ってくるかを指定します。
モジュールの利点
モジュールをうまく利用すれば、コードが見やすくなり、整備性が飛躍的にアップします。
また、一度完璧なモジュールを作ってしまえば、新しくプログラムを書くときに、引っ張ってきて簡単に使え、効率がアップします。
また、そういうふうに、再利用できるコードを書くべきなのです。
自分の作った専用ライブラリとして活用できるということですね。