電気自動車の急速充電の効率 時間制の問題点

スポンサーリンク

ニッサンの充電プランが ZESP2 が終了でZESP3 に変更になります。
ZESP3 は従量制が採用されており、時間により制限されます。

⇒ 以前の記事でお知らせしたとおりですが、随分急な話です。

スポンサーリンク

従量制への移行 ZESP3

急速充電に関しては、現在は充電時間は30分までOKというところが多いのですが、今度からは10分単位となります。

⇒ 以前の記事

急速充電
10分☓10回で月4000円
10分☓20回で月6000円
10分☓40回で月10000円

3年縛りの長期契約をすれば各-1500円(ただし中途解約違約金 12000円)

未確認ですが、充電時間は 10 分単位なので、10 分を 1 分でもすぎれば 2 回充電した、とカウントされる模様です。

10分というと随分短い気もしますが、普段充電していて意外とよく充電できる場合もありますよね。

急速充電器の充電効率

電気自動車のオーナーなら充電しているときに「おやっ?」と思うことがありませんか?
例えば、バッテリー容量がカラに近いところから急速充電を始めると最初の15分ほどは景気よく充電できるのに、充電完了間際になるとなかなか充電量が増えないな~、、、、などと。

そうなんです。
リチウムイオン電池はそのバッテリー残量やバッテリー容量によって充電効率が違ってくるんです。

急速充電時は、バッテリーの電圧に応じて充電器が電力を供給します。
当然ですが、電気残量が少ないときは電圧が低く、フル充電に近くなると電圧は高くなります。
充電を開始したあと、充電が進むにつれバッテリー電圧が上がりますので充電器側の出力も上がって、だんだんとその充電器の最高供給電圧に近づいていきます。
しかし、リチウムイオン電池の特性により充電できる電流の上限がだんだん下がります。
そしてトータルの充電速度はだんだんと遅くなります。

一例ですが、リーフの 24 kWh モデルでは、日産で 50 kW の急速充電器で充電した場合でも充電が 80 % になるとおよそ 20 kW でしか充電しません。

つまり充電容量の 80 % までは効率のよい充電が期待できますが、80 % を超えるとかなり効率が落ちるということになります。

ということは・・・・!? 同じ時間でも

  • カラに近いところから充電したほうが効率がよい
  • 80 % を超えると効率がかなり悪くなる

したがって、大容量バッテリーを積んだ車ほど充電効率が良い状態を長く保てる!ということになります。

テスラなど大容量バッテリーの高級車は、多少バッテリーの電気量が少なくなっても慌てませんよね。
そして、ちょこちょこ充電しても上に書いた充電特性により、いつも高効率で入れることができるということです。

それに大容量だと余裕をもって充電できますね。
例えば、充電器が満杯でもその先の充電所まで行くことが気楽にできることも多いでしょう。

バッテリー容量が小さくて余裕がないと次の充電所までは無理なときも多いですね。
だから、順番待ちをするしかないときも増えます。

充電器の能力と課金制

コンビニの充電設備の多くは、「バッテリーに優しい」出力 20~30 kW です。
一方日産では 50 kw 対応が多くなっています。

これらの差は大きいのではないでしょうか?
みなさんも経験があると思いますが、コンビニではあまり充電効率が良くないことが多いですよね。

つまり、同じ 10 分でも、自分の車のバッテリー容量とその時のバッテリー状態、および充電器の能力にかなり左右されてしまうのです。
これはちょっと不公平感を感じます。

また現在の NCS などの多くの充電会員では毎月毎月基本料金みたいなものを取られます。
例えば、旅行などにでかけて 1 か月まったく乗らなくてもしっかり課金されるのです。

お上から税金として取られるのならまだしも、使いもしないのになぜ払う必要があるのかと考えますね。
たとえば、冷蔵庫にしてもエアコンにしてもテレビにしても電化製品というものは使ったら課金されますが、使わなかったら 0 です。

ガソリンスタンドで月々会費を払うなんて聞いたことがありません。

インフラの維持整備に費用がかかるのかもしれませんが、それにしても NCS の料金はちょっと高いのではないでしょうか?

となれば、毎月の会費は 0 円で充電した電力量に応じて課金されるのが自然ではないかと言う気がします。

放置自動車

充電終了したのにも関わらずその場に放置される電気自動車についてですが、イオンなどでは充電は 30 分までと決められているにも関わらず平気で 1 時間 2 時間と放置する人が(結構多く)います。

これにはマジで腹が立ちます。
館内放送してもらっても聞こえないのか無視しているのか?、全く反応がないときも多いですね。

これはモラルの問題でしょうが、充電を新プランにすれば放置自動車も少しは減るのかもしれません。
できれば現行プラン(ZESP2)の適用者でも制限時間を過ぎたら 5 分単位で課金するというシステムにしてはいかが?思います。(テスラのスーパーチャージャーでは放置した場合は時間により課金されるようなことを聞きました)

放置自動車をする人はその行為が自分たちの首をいずれ締めることになる・・・と気がついてほしいものです。

コメント