アマゾンを利用している人は多いですね。
まさに巨大企業です。
そんなアマゾンが配送用に電気自動車を導入します。
その数およそ10万台。
何がおこるのか検証してみました。
アマゾン配送に電気自動車
アマゾンが配送用のバンに10万台の電気自動車を導入します。
時期は2030年までを予定しています。
これが起爆剤となり、他の配送用のトラックなど物流用に電気自動車が大量導入される可能性が出てきました。
そもそも、現在の電気自動車運用の経済性は高く、普通自家用車では 1 km を走るための費用は 1 円 ~ 5 円程度に押さえることが可能です。
経済効果
したがって、配送業界に電気自動車が導入された場合、大量の荷物ときつい仕事でアップアップしている国内の配送業者への経済効果は莫大なものになると予想されます。
現在の配送料の値引きも期待できるでしょう。
ただし、電気自動車は初期費用が高いのがネックになっています。
しかし、大量導入⇒大量生産⇒価格の低下 という図式が描ければ初期費用もだんだんとこなれてくるはずです。
航続距離
現在の問題点はトラックなどについては電気自動車の航続距離の短さです。
現在のリーフの航続距離は公称 500 km ですが、実走行では 7 割程度になります。
そうすると、やはり現行ではまだまだ短いと言わざるを得ません。
しかし、トラックなどはスペースを比較的大きく取れるためうまく配置すればバッテリーを大量に装備できるはずです。
また、バッテリーは日々研究がすすめられており、さらなる高密度化が実現する可能性も高くなってきました。
なんとかトラックでは最低でも 800 km 程度の航続距離の実現を期待したいところです。
将来的には2000 km とか 5000 km とかも不可能ではないと思っています。
充電事情
現在の急速充電器は数もまだまだ少なく、その給電能力もそれほど高くはありません。
旧型リーフを30分で80%程度充電することができます。
もしもトラックなどの大容量バッテリー搭載の電気自動車が普及するのであれば、専用の高性能充電器が必要になります。
また、仕事で使うのですから充電時間がかかりすぎるのは実用的ではありません。
高性能のチャージャーをつくってトラックなど大容量のバッテリー車でも30分程度で充電できるような装置が必要です。
これは技術革新が今のまますすめば不可能な数値ではないでしょう。
トヨタを始めとする国内メーカーも全固体電池などあたらしいバッテリー技術を模索してます。
そうすると、一般乗用車用の充電器の性能もアップし、設置される数もさらに拡充されることが期待されます。
あるいは、高速道路にワイヤレス充電装置を埋め込んで、走りながら充電できるようになるのかもしれません。
そうすると、重いバッテリーを装備しなくても良くなりますね。
高速道路を走ればどこまでも無充電で行ける・・・・。不可能ではないはずです。
自動運転
現在はブラックな印象がある長距離配送業界ですが、テスラのような自動運転が更に進化すればまさに問題が一挙に解決できるはずです。
つまり、長距離運転では高速走行が多いですね。その殆どを自動運転に任せることができるようになるのはそう遠い将来ではないということです。
そうすると、トラックドライバーはただ座っているだけでいいので、目的地までは体を休めることができます。
運転しながら読書や映画鑑賞などということができるようになるでしょう。
いままでなり手が少なかった職種ですが、AIによる完全な運転ロボットが出現して無人のトラックが走行するようなるまでは、少なくとも監視要員としてのドライバーは必要でしょう。
そうすると、ドライバーのなり手が殺到したりして・・・・。
ビジネスチャンス
アマゾンが EV 導入を決めたおかげで、一連の動きは EV 推進派にとって大きなチャンスになりえます。
そして、バッテリー関連・配送業界・EVメーカーその他もろもろの関連業種は大きなビジネスチャンスを迎えるはずです。
さらにアマゾンの動きは EV を当たり前のものとして社会に認知させる役割も果たします。
大きな時代のうねりを感じています。
この動きは最近100年でも有数の変革となる、と考えられます。
なにか関連ビジネスでめぼしいものはないでしょうか?
今ならまだ間に合います。
でも中国が EV 技術をものにしたら安いのが大量に出てくるだろうな~。
世界中の自動車が中国製になる可能性だってあると思います。
アリババで売るようになるかもしれませんね。
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